鹿児島県姶良地域の皆さまが安心して暮らせ、心の支えとなる病院を目指します。

院内下剤の種類

塩類下剤

酸化マグネシウム、マグラックス
腸内に体の水分を引き寄せ、便を軟化増大させます。その刺激で腸の運動が活発になり便通がつきます。粉薬なので、症状に合わせて服用量を調整することが可能です。マグラックスはその錠剤です。習慣性も少なく、長く飲み続けても効きめが落ちません。多めの水で服用することがポイントです。

アントラキノン系

アローゼン、プルゼニド
大腸を刺激して腸の運動を亢進、排便を促します。センナ葉とその実を成分とした「アローゼン」、センナの有効成分であるセンノシド製剤の「プルゼニド」が代表的です。比較的強力で、効果も確実です。なお、尿の色が赤~橙色に変色することがありますが、薬の色なので心配いりません。

ジフェノール系

ラキソベロン
ラキソベロンには、液剤と錠剤があります。液剤は、ふつう10~15滴ほどを水に溶かして服用します。

<メモ> 効果の発現は、おおよそ8~12時間後です。ふつう、翌朝の効果を期待して、寝る前に飲みます。

漢方

大建中湯
腹痛やお腹の張りをやわらげる漢方薬です。 大建中湯(ダイケンチュウトウ)という漢方剤です。腹痛やお腹の張りをやわらげ、また、体をあたためて胃腸の調子をよくします。体力がなく冷え症で、お腹をこわしやすい人に向く処方です。

パントシン散、錠

パントテン酸はビタミンの一種です(ビタミンB5)。糖分や脂質、たん白質などの代謝にかかわるほか、腸管運動をよくしたり、皮膚を正常にたもつ働きをします。

このお薬の有効成分は、パントテン酸です。栄養補給で用いるほか、パントテン酸の不足で生じるいろいろな症状に効果があります。たとえば、腸の運動が鈍る弛緩性便秘や、出血傾向、湿疹などです。

さらに、弱いながら血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用を持ち合わせるため、高脂血症に対する適応もあります。血管壁へのコレステロール沈着をおさえ、動脈硬化の進展を遅らせることも多少期待できるかもしれません。

 

このページのTOPへ