鹿児島県奄美地域の皆さまが安心して暮らせ、心の支えとなる病院を目指します。

院長挨拶

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 鹿児島県立大島病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 世の中はマスクなしの日常生活が戻り、病院での面会の制限も徐々にですが緩和されています。一方でコロナ感染症の院内発生が相変わらず散見されており、発熱のある入院患者さんに対してCOVID-19のチェックを必ず行いますし、院内でのマスク着用は引き続き求められ、完全にコロナ前の状態に戻れない状態です。
 さて、県立大島病院は医師数75名をかかえ、がん、脳卒中、急性心筋梗塞と緊急医療、災害医療、周産期医療、小児医療、へき地医療及び新興感染症対応の6事業に携わる急性期病院で、奄美医療圏の最後の砦として機能しています。特に脳血管障害、心筋梗塞、狭心症、交通外傷、急性腹症への対応についてはドクターヘリを活用して各奄美地域の島嶼施設からの多くの患者さんを受け入れています。発症早期の治療介入により救命率の向上のみならず治療後の後遺症の軽減が可能になりました。各診療科のマンパワーを当院に置きながら、7名の救急科の医師が24時間体制で救急外来と救命センターで対応しております。他の地域格差のない治療を完結できるようになりました。また、新設された呼吸器外科では手術を必要とする患者さんも予想以上に多く、地域住民の期待に応えています。さらに昨年の11月からは島内唯一の周産期医療機関となり、その機能拡充を図っています。
 令和7年度の鹿児島県立病院プログラムで10名の先生方が臨床研修を開始されました。当院のプログラムでは救急患者さんを指導医のもとファーストタッチで診療できるという特徴がありますが、モチベーションの高い研修医ばかりです。2年間の研修を経てキャリアを積んで専門医として地域医療に貢献して頂いています。
 急性期医療については鹿児島本土の医療機関と遜色ない治療を行える環境となっていますが、ここ数年で奄美地域では10を超える医院が閉院、有床病床が次々になくなり、医師の高齢化により連携されるべきポストアキュートの医療機能低下が起こっています。8年前に当院の急性期の1病棟を削減し、他の鹿児島県の地方急性期病院が持っているような回復期機能を有する病棟の設立を地域医療構想調整会議で提案したものの、公立病院が担うべき機能ではないと反対されています。2025プランはすでに今年で終わり、次の2040年に向けての地域医療構想が動きを見せています。周辺医療環境はますます悪化が予想されるにもかかわらず、各医療機関は自院の利害で動いており、将来の奄美地域での急性期から慢性期、在宅への一連のスムーズな医療連携は想像に難しく、残念な状態です。
 2020年秋には第1回の県病院祭りを開催し、地域住民の方に多数参加いただき、盛会となりましたが、ここ数年はコロナ禍で交流の場が途絶えております。住民の皆様方に当院を知っていただく機会を設けることは重要と考えております。奄美地域における公立病院として安心安全で質の高い医療を提供し皆様に信頼される病院を目指してまいります。令和7年も鹿児島県立大島病院をよろしくお願い致します。

令和 7年 4 月 1 日

 

        院長  石神 純也

 

 

 

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