鹿児島県奄美地域の皆さまが安心して暮らせ、心の支えとなる病院を目指します。

院長挨拶

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 鹿児島県立大島病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 県立大島病院は奄美大島 奄美市名瀬にある 許可病床338床の急性期病院です。鹿児島県で3番目の救命センターが開設され、奄美ドクターヘリの基地病院として機能しています。これらの医療ツールにより、鹿児島県の南西諸島地域における救急医療提供体制が大きく改善されました。カテーテル治療や観血的治療が必要とされる脳血管障害や心血管障害、交通外傷、急性腹症などに迅速に対応できるようになりました。その結果、劇的な救命率の向上だけでなく、後遺症を残さず社会復帰する患者さんも多くみられるようになってきました。奄美大島本島のみならず近隣の島嶼からの多くの患者さんを受け入れており、奄美医療圏の救急医療の最前線で最後の砦として機能しています。
 また、地域がん指定病院として、消化器や肺、乳房、甲状腺、泌尿器科、口腔、脳、婦人科がんなど各種がんの手術を腹腔鏡や胸腔鏡下で行っています。2021年には鹿児島県における離島地域唯一のリニアック装置も整備され、年間100例以上の治療実績を誇っています。切除不能がんや悪性リンパ腫を中心とした血液腫瘍の治療については鹿児島大学各医局の専門医の助言や専門外来の先生に診察を頂きながら治療ガイドラインに則って全国の医療機関とそん色のない化学療法を提供しており、島内で完結できるがん集学治療施設となっています。また、現在産婦人科医4名と小児科医4名が常勤しており、地域周産期母子医療センターとして24時間母体・新生児搬送受入れをおこない、ハイリスク妊娠に対する医療や新生児医療を担っています。一昨年他院での産科が休診、小児科疾患での入院の受け入れも当院のみとなり、奄美大島では唯一の周産期医療施設です。
 一方で奄美医療圏では開業医の高齢化と近隣医院の閉院でかかりつけ医機能が低下し、日常診療・加療が必要となる外来患者さんが増えています。さらに医療人材不足による周辺医療施設の規模縮小により、高齢者の救急患者さんが多く搬送されてくるようになりました。いままでは専門性をもって2.5次の救急医療を担っておりましたが、近年common diseaseや高齢者救急の需要が高まってきています。こういった中、地域医療の司令塔としての総合診療医が活躍しています。幸いなことに当院で総合診療に携わりたいと今年新たに2名の医師が医局の枠を超えて入職され、今年の総合診療科は7名体制になりました。さらに総合診療医を希望する若手医師も増え、来年度から鹿児島県立病院独自の総合診療専門医プログラムがはじまります。
 離島という閉鎖された医療圏の中で救急医療、がん集学医療、周産期医療そして高齢者救急やcommon diseaseすべての領域への対応が求められるようになってきており、当院の役割はさらに大きくなっています。一方で患者さんには他の医療地域のように病院を自由に選べない特殊な環境にあります。当院で治療を受けてよかったと患者さんの皆様に思われるよう、質の高い安全で安心の医療を提供し、地域住民に愛される病院を目指してまいります。
 それでは令和8年度もよろしくお願いいたします。

令和 8年 4 月 1 日

 

        院長  石神 純也

 

 

 

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