
この度は県立姶良病院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。令和8年4月1日に前職山畑から院長職を引き継ぎました畑と申します。
大正13年に県立鹿児島病院(現在の鹿児島大学病院)の精神科分院として設立され、令和6年に創立百周年を迎えた歴史ある病院の院長に就任することとなり、責任の重大さを日々痛感しているところです。
当院は「安らぎと幸せを」を理念として掲げています。これはドイツの観光地ローテンブルグにあるシュピタール門の碑文「この門より歩み入る者に安らぎを、去り行く人には幸せを」から引用されたものです。精神科医療はかくありたい、との当院職員の気持ちが込められています。
県立病院だけではなく、医療機関を取り巻く状況は厳しいものとなっています。5県立病院の決算が赤字となる見込みが、令和8年3月に大きく報道されました。診療圏人口の著しい減少や少子高齢化に伴う人口構造や疾病構造の変化、深刻な医師・看護師等の不足や医師の働き方改革、診療報酬改定等の医療制度改革、さらには将来起こりうる新興感染症への対応など、大きな課題や不安定要因があります。その中で、県立病院は医療面・経済面の両面にわたる改善に長年取り組んでまいりました。現在も下記の基本方針のもと、第3次中期事業計画に取り組んでいます。
- 地域の中核的医療機関として、県民に高度・良質で満足の得られる医療を提供
- 公的医療機関として担うべき医療の提供
- 優れた医療従事者の確保・養成
- 地域の医療機関等との適切な役割分担・連携
- 「公共性」と「経済性」を両立させた経営
当院も県下全域の精神科の中核的医療機関として、ニーズに対応した医療に積極的に取り組んでまいりました。24時間365日患者さんに対応する常時対応型精神科救急医療施設として県内で唯一のスーパー救急病棟の整備、他医療機関で対応困難な重度かつ慢性的な患者さんに対する高度・専門医療(クロザリル投与、mECT、rTMS)の実践、触法精神障害者に対応する医療観察法指定入院医療機関としての病棟の整備などです。また、地域医療連携室が中心となって各種保険医療機関や福祉施設、行政機関等と連携して、長期入院患者さんの退院支援にも力を入れています。さらに昨今、小学生の入院も珍しくなく、入院患者さんの約1割が未成年という実態に対応すべく、児童思春期病棟の開設も検討しているところです。
今年度も病院理念である「安らぎと幸せを」の実現のため、職員一同鋭意努力してまいりますので、皆様には当院へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
院長 畑 幸宏







