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反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法

1.「反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法」を開始しました

 鹿児島県立姶良病院では,令和6年3月から「反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法」を開始しました。
 「rTMS療法」とは,うつ病の治療法の1つで,磁気エネルギーによって脳内の神経細胞を刺激することで,うつ病の治療を行います。当院では,米国ニューロネティクス社製「NeuroStar®TMS治療装置」を用い,入院または外来における保険医療として治療を行います。
 お薬による症状のコントロールが難しい方や,お薬の副作用から治療の継続が難しい方の新たな治療の選択肢となります。

※rTMS::repetitive Transcranial Magnetic Stimulation の略

2.治療対象者

 治療適応の判断は,当院医師が個別に判断いたします。

  1. 18歳以上の方
  2. 中等症以上のうつ病の方
  3. 既存の抗うつ薬治療で十分な効果が認められない方

※心臓ペースメーカー,人工内耳,磁性体クリップなどをつけている方は適応となりません。

3.rTMS療法の流れ

1. 外来受診
 rTMS療法を希望される方は,当院の外来受診が必要となります。
 まずは当院地域医療連携室へお電話にてご相談いただき,受診の予約をお取りください。
2. 診察・適応判断
 予約日にご来院ください。
 かかりつけ医がある場合には,紹介状(診療情報提供書)をご持参ください。
 当院医師が診察にて,rTMS療法の治療適応かどうかを判断します。
3. 治療期間
 rTMS療法は1日1回40分程度,週に5回程の治療を最長6週間(計30回を上限)かけて行います。
 医師と相談のうえ入院または通院にて治療を受けていただきます。

 

rTMS治療装置

rTMS治療室         rTMS治療装置        治療風景

 

4.rTMS治療の副作用について

 rTMS治療は従来の治療法に比べ副作用が非常に少ない治療法ですが,以下の副作用を伴う場合があります。

    1. 頻度の高い副作用
     頭皮痛・刺激痛,顔面の不快感,頚部痛・肩こり,頭痛。
     ※ほとんどが刺激中に限定した副作用で,刺激強度を下げたり,慣れの効果によって軽減されます。
    2. 重篤な副作用
     けいれん発作,失神。
     ※けいれんの頻度としては,1セッションあたり0.003%未満との報告(30,000回の治療に1回)があります。最近の報告では0.001%(89,000回に1回)と,けいれん発作のリスクはもっと頻度が少ないという報告がされています。身体的な治療を連携している病院があります。
    3. その他の副作用(頻度小)
     聴力低下,耳鳴りの増悪,めまいの増悪,急性の精神症状(躁転など),認知機能変化,局所熱傷など。

    5.費用(保険適用)

     rTMS治療には各種健康保険が適用されます。
     施行回数・入院期間によって費用(自己負担額)は異なりますが,高額医療費制度などの助成制度を活用することで,負担を軽減することができます。

 

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