診療科
- 精神科
- 歯科(入院患者のみ)
ごあいさつ
精神科の専門的医療機関として,精神科関連の専門資格を有した医師が,診療や各種の研修・講演活動を行っています。精神科救急医療の需要に応え,児童・思春期から老年期疾患,治療困難例からがんの緩和ケア,精神科特殊治療(m-ECT,クロザリル)など,多様な精神科医療のニーズに対応できるように診療体制の整備を行っています。
医師のご紹介
医師数
- 常勤医師:10人
氏名・経歴・資格等
氏名 | 山畑 良蔵 |
---|---|
役職 | 院長 |
医師免許取得年月日 | 昭和58年6月8日 |
専門資格等 | 精神保健指定医,精神保健判定医,精神科専門医,精神科専門医指導医,臨床研修指導医,産業医,鹿児島大学医学部臨床教授 |
氏名 | 堀切 靖 |
---|---|
役職 | 副院長兼医療安全管理室長 |
医師免許取得年月日 | 平成元年5月29日 |
専門資格等 | 精神保健指定医,精神保健判定医,精神科専門医,精神科専門医指導医,臨床研修指導医,産業医 |
氏名 | 畑 幸宏 |
---|---|
役職 | 診療部長兼地域医療連携室長 |
医師免許取得年月日 | 昭和62年5月22日 |
専門資格等 | 精神保健指定医,精神科専門医,臨床研修指導医 |
氏名 | 和田 学 |
---|---|
役職 | 第一精神科部長 |
医師免許取得年月日 | 平成8年5月2日 |
専門資格等 | 精神保健指定医,精神保健判定医,精神科専門医,精神科専門医指導医,臨床研修指導医,麻酔科標榜医 |
氏名 | 中村 毅 |
---|---|
役職 | 医務技師 |
医師免許取得年月日 | 平成28年3月29日 |
専門資格等 | 精神科専門医,精神保健指定医 |
氏名 | 古江 ナオミ |
---|---|
役職 | 医務技師 |
医師免許取得年月日 | 平成30年3月23日 |
氏名 | 足立 千智 |
---|---|
役職 | 医務技師 |
医師免許取得年月日 | 平成31年3月26日 |
氏名 | 迫 はるか |
---|---|
役職 | 医務技師 |
医師免許取得年月日 | 平成31年3月22日 |
氏名 | 仮屋 麻衣 |
---|---|
役職 | 医務技師 |
医師免許取得年月日 | 平成31年3月22日 |
氏名 | 野村 弥加 |
---|---|
役職 | 医務技師 |
医師免許取得年月日 | 令和2年3月27日 |
症例数等
1.入院形態別等入院患者数(令和3年3月~令和4年2月)
患者さんが病識に乏しく入院に同意しない場合、保護者や扶養義務者の同意により入院していただく医療保護入院が入院全体の約48%、これに自傷他害の恐れがあり保護者等の同意なしに強制的に入院していただく措置入院を合わせると入院全体の約5割になります。
また、措置入院や緊急措置入院の場合、全県の約6割を当院で対応しています。
入院形態 | 対象者 | 要件 | 患者数と 構成比 |
---|---|---|---|
措置入院 (法29条) |
入院しなければ、自傷他害のおそれのある精神障害者 【知事による入院措置】 |
① 国若しくは都道府県設置又は知事指定の病院であること ② 知事派遣の2人以上の精神保健指定医(以下「指定医」という)がいずれも左記の診断をすること ③ 県職員が立会うこと ④ 家族等に通知し診察に立ち会わせること |
27人 (4.5%) |
医療保護入院 (法33条) |
自傷他害のおそれはないが医療及び保護のため入院の必要があり、任意入院が行われる状態にない精神障害者 | ① 指定医が左記の診断をすること ② 家族等の同意があること |
289人 (48.1%) |
任意入院 (法22条の3) |
入院を必要とする精神障害者で自ら入院に同意する者 | ① 病院の管理者が左記の診断 (アンダーライン)をすること ② 患者が自分の意志で入院に同意すること |
269人 (44.8%) |
応急入院 (法33条の4) |
保健所・警察・患者の知人等からの依頼があった者で直ちに入院させなければ 医療及び保護上著しく障害のある精神障害者で家族等の同意を得られない者 | ① 知事指定の病院であること ② 病院の管理者が急速を要すると判断すること ③ 左記の事項(アンダーライン以外) ④指定医が、左記の診断(アンダーライン)を すること ・入院は、72時間以内 |
6人 (1.0%) |
精神鑑定入院 | 医療観察法鑑定等 | 6人 (1.0%) |
|
その他 | 児童福祉法 | 4人 (0.6%) |
|
計 | 601人 |
注1) 「法」とは、精神保健福祉法。
注2) 医療観察法病棟の入院患者を除く。
2.主な疾病別入院患者数(令和3年3月~令和4年2月)
入院患者を疾病別にみると、最も多いのはF2統合失調症で213人(35.4%)となっており、次いでF3気分(感情)障害の102人(17.0%)となっています。
疾病分類 | 患者数(人) | 構成比(%) |
---|---|---|
F0 症状性を含む器質性精神障害 | 65 | 10.8 |
F1 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 | 64 | 10.6 |
F2 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害 | 213 | 35.4 |
F3 気分(感情)障害 | 102 | 17.0 |
F4 神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害 | 79 | 13.1 |
F5 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群 | 0 | 0 |
F6 成人の人格及び行動の障害 | 5 | 0.8 |
F7 知的障害〈精神遅滞〉 | 25 | 4.2 |
F8 心理的発達の障害 | 29 | 4.8 |
F9 小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害 | 4 | 0.7 |
てんかん | 4 | 0.7 |
その他 | 11 | 1.8 |
合計 | 601人 | 100.0% |
注)医療観察法病棟の入院患者を除く。
3.入院患者数と時間外の患者数(各年度3月~翌年2月)
通常の診療時間外に受診した患者さんの約8割の方が入院され、また入院患者さんの約4分の1の方が時間外の入院者です。
区分 | 入院患者 (A) | 時間外の外来患者 (B) | 時間外の入院患者 (C) | 構成比% | |
---|---|---|---|---|---|
C/A | C/B | ||||
平成29年度 | 449人 | 264人 | 162人 | 36.1 | 61.4 |
平成30年度 | 549人 | 281人 | 211人 | 38.4 | 75.1 |
令和元年度 | 577人 | 380人 | 218人 | 39.8 | 57.4 |
令和2年度 | 561人 | 335人 | 228人 | 40.6 | 68.6 |
令和3年度 | 601人 | 363人 | 240人 | 39.9 | 66.1 |
注1)「時間外」とは、平日の17時~8時30分、土、日、祝日、年末年始の終日をいう。
注2) 医療観察法病棟の入院患者を除く。
4.延患者数等(各年度3月~翌年2月)
単位:人、%、日
区分 | 延入院 患者数 | 1日平均 入院患者数 | 病床 利用率 | 平均在院 日数 | 延外来 患者数 | 1日平均 外来患者数 |
---|---|---|---|---|---|---|
平成29年度 | 93,131 | 255.2 | 95.6 | 194.4 | 24,041 | 98.1 |
平成30年度 | 91.780 | 251.5 | 94.2 | 154.2 | 24.428 | 98.7 |
令和元年度 | 92,694 | 253.5 | 94.9 | 152.0 | 25,505 | 105.8 |
令和2年度 | 91,129 | 249.7 | 93.5 | 151.2 | 24,760 | 102.7 |
令和3年度 | 92.614 | 255.7 | 95.0 | 143.0 | 25,895 | 106.6 |
5. m-ECTの実施(各年度4月~翌年3月)
当院では平成19年6月以来m-ECT治療(修正型電気刺激療法)を行っています。
この治療は特に自殺企図の差し迫った患者さんや興奮錯乱の強い患者さんに著効を示します。
平成29年度 | 388件 |
---|---|
平成30年度 | 394件 |
令和元年度 | 387件 |
令和2年度 | 396件 |
令和3年度 | 408件 |
6. クロザピンによる治療の実施
従来の統合失調症の薬を服用しても症状が改善しない統合失調症のことを「治療抵抗性統合失調症」と呼びます。
当院では、この治療抵抗性統合失調症の患者さんに対して、平成23年3月からクロザピン(商品名:クロザリル)を用いた治療を行っています。