平成26年度病院事業特別会計決算
県立病院事業中期事業計画の収支目標を全体で達成
~経常収支(6年連続),資金収支(実質9年連続)ともに黒字~
収支の状況
地方公営企業法を全部適用した平成18年度以降,職員一丸となって様々な経営改善方策に取り組んできた結果,経常収支は6年連続,資金収支は実質9年連続で黒字となった。
収益的収支
- 経常収支は,約9億40百万円の黒字 (対H25 +3億56百万円)
H26 決算から新地方公営企業会計基準を適用しており,固定資産の取得財源(補助金,一般会計負担金)相当の減価償却費に見合う収益(長期前受金戻入:約6億55百万円)を新たに計上したことが増加の一因。
※ただし,長期前受金戻入は,現金収入を伴わない経理処理であるため,資金収支の増加に反映しない。
資金収支(キャッシュベースでの収支)
- 資金収支は,約40億54百万円の赤字 (対H25 ▲52億16百万円)
H26県立病院事業基金造成費50億円を経理処理したためであり,この処理は現金支出を伴わないことを考慮すると実質9億46百万円の黒字(対H25 ▲2億16百万円)
収益・費用の増減及び特徴(対H25)
- 総収益は,189億54百万円(対H25 +11億61百万円)。
診療収益が増加したことに加え,新会計基準で導入された長期前受金戻入(減価償却費見合いの収益化処理)がこれまでの決算にない新たな増加要因。 - なお,診療収益の増加については,入院収益が患者減によるマイナス影響があるものの,施設基準の新規・上位取得,高額手術件数の増などにより増加,外来収益については,患者数,診療単価いずれも増となり,増加。
- 一方,総費用は,185億28百万円(対H25 +13億19百万円)。
材料費(薬品費や診療材料費等),経費(修繕費,委託費),減価償却費などの増が主な要因。 - 救急医療,へき地医療の確保や結核病院,精神病院の運営に要する経費など国が示す基準に基づき充てられる財源(一般会計負担金)は,43億13百万円(対H25 +73百万円)。
詳しくは下記PDFをご覧下さい。