放射線部
機器紹介
一般撮影
フラットパネルを完備したX線撮影装置が設置されています。撮影室は2室ありますので、患者さんの撮影待ち時間が最小限になるよう努めています。
主な検査は胸部や腹部の撮影ですが、小児科・産婦人科・整形分野の撮影など様々な撮影を行っています。
小児のお子様の不安軽減を目的に壁はスヌーピー柄にしています。患者さんが安心して検査ができる環境を提供できるよう努力しています。
乳房エックス撮影
直接変換FPDが搭載された装置が導入されたことで、高画像(みやすく)で低線量(やさしい)の検査を提供できるようになりました。
乳房のタイプにあわせてX線量を調節する機能(i-AEC)や圧迫板も多数用意していますので、受診者の負担をより少なく、より高品質な検査を提供できるように努めています。
MRI
新病院への移設に伴い、MRIを新規導入しました。
開口系70cmと開放感があり、閉所恐怖症の方や小さなお子様、高齢の患者さんにもリラックスして検査を受けていただけます。加えて、短時間で高画質な画像を提供できる装置です。
装置だけでなく、検査室の内装も落ち着いた空間を演出するため、白を基調としたデザインを採用しており、さらにMRシアターとの相乗効果で、よりリラックスして検査を受けていただける空間となっています。
CT検査
CT装置は、64列マルチスライスCTです。
撮影した検査データより任意の断面を作成したり,3次元画像の表示が短時間で可能となりました。
また,検査ニーズに応じた多彩なアプリケーションを採用することで,冠状動脈の検査等の新しい検査情報が提供できるようになりました。
また,大幅な短時間撮影による被ばく線量の軽減と画像の鮮明化が得られ,患者さんにとってストレスの少ない状況下で身体各部の撮影が可能となりました。
心・血管造影検査
2台の血管造影装置を設置しており、1台はバイプレーン機能搭載の装置を導入しています。
従来の機種と比較して、画質の改善とともに放射線被ばく線量の軽減が可能になり、これまで以上に安全で精緻な血管内治療、迅速な救急治療が可能になりました。
RI検査
2検出型のRI装置を導入しています。
RI検査とは、体内に投与した薬剤から放出される微量の放射線を画像化し、細胞の機能や病気の有無を判定する検査です。20~30分ほど横になっていただくだけで終了し、苦痛の少ない検査法です。
《当院で主に行っている検査》
・骨シンチ(骨転移、外傷、骨折等)
・ガリウムシンチ(腫瘍、炎症等)
・心筋シンチ(虚血性心疾患、壁肥厚、EF等)
・その他(パーキンソン、副甲状腺等の検査)
透視検査
2台の透視撮影装置が設置されており、共に大視野(腹部全体を表示)な間接型フラットパネルを有する装置です。
大視野により、イレウスチューブ挿入や胸腔ドレーンチューブ挿入の際、全体の把握が容易なため、患者さん、医師の負担が軽減されます。また、寝台を移動させずに自由に撮影範囲を選択できるので、小視野で手技を行うERCP(膵胆管造影検査)においても患者さんや医師の手技を安全にサポートできます。
放射線治療
当院の放射線治療装置は、2023年に更新され、完治目的の根治照射、症状の軽減目的の緩和照射、乳腺手術後などの術後照射(他院にて治療された方も紹介受け付けています)など、様々な治療が可能になっています。
放射線治療に係る診察・説明・計画立案は鹿児島大学病院放射線治療医師が非常勤にて担当しますが、日々の治療は常勤の放射線科医師、看護スタッフ、診療放射線技師が行っています。患者さんが「薩南病院で放射線治療をしてよかった」と思ってくださるよう日々努力を続けます。