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身近な漢方薬について

皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか?

「苦い」「珍しい薬草が入っている」「葛根湯は知ってるけど」…という方がほとんどではないでしょうか。確かに漢方薬は苦味があるものもありますが、珍しい薬草ばかりが入っているのではありません。
というのも、例えば皆さんが普段食べている「お米(ここでは玄米のことを指します)」も漢方薬に使われる生薬の一つだからです(※生薬というのは、漢方薬に配合されている薬草などの事を指します)。
お米(玄米)の生薬名は「粳米(コウベイ)」といい、下痢・腹痛・食欲不振の効能があります。漢方薬である葛根湯の中には「生姜(ショウガ:生薬名はショウキョウ)」や、5月にきれいな花を咲かせる「芍薬(シャクヤク)」の根なども入っており、これらを知らない方はほとんどいないと思われます。
また、生薬というのは何も植物だけではなく、動物や鉱物もあります。
例えば、シナヒキガエルの毒腺の分泌物を固めた物は「蟾酥(センソ)」といい、心臓の機能を高めてくれます。また、イボタガキ科のカキの貝殻を焼成してから粉砕した粉は牡蛎(ボレイ)といい、胃酸過多症や精神不安症に用います。
医食同源という言葉にもあるように、私たちが普段目にし、口にしているものは食べ物であると同時に体の調子を整えてくれるお薬でもあります。きっと今日も、気がついていないだけで、たくさんの生薬を見かけているはずですよ。

 
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