鹿児島県大隅地域の皆さまが安心して暮らせ、心の支えとなる病院を目指します。

院長挨拶

鹿屋医療センター 院長 原口 優清 鹿屋医療センター 院長
原口 優清

 2020年当初に発生した新型コロナウイルス感染症は,世界全体に劇的変革をもたらし,日常生活はもとより医療環境も大きく変化する事態となっています。2021年9月から12月末まで患者発生はほとんどありませんでしたが,2022年1月初旬から始まったオミクロン株による第6波は,収束することなく第7波の巨大な波となって襲ってきました。
 医師会を含めた私たち医療機関では,時事変化する感染状況と有益な医療情報をもとに,感染管理を行いながらワクチン接種・検査・治療を行ってきました。地域医療機関全体で連携を図りながら対応しておりますが,入院治療の病床はひっ迫し救急患者の受け入れにも影響が出てきております。感染状況は容易に収まる気配はなく,今後も長期化していくと考えられます。住民の皆様方には,重症患者さんの診療のために適正な医療機関受診と適切な感染管理を行っていただくようお願い致します。
 さて,当院は昭和24年県立鹿屋病院として設立され,平成12年に鹿屋市札元に移転し,平成13年に県民健康プラザ鹿屋医療センターと名称を変更しています。(病院沿革サイト
 当院は大隅半島の中心に位置した公的病院であり,中核病院として地域の医療機関と連携して,二次医療と二次救急の役割を担ってきました。
 地域医療支援病院としては,かかりつけの医療機関からの紹介を受けて二次医療を行い,可能な限り地域の中で診療が完結することを目指しています。
 小児周産期医療では,地域周産期母子医療センターとしてハイリスク分娩に対応し,小児は地域の二次救急の患者さんを全て受け入れる体制をとっております。
 災害拠点病院としては鹿児島県災害派遣医療チーム(DMAT)を持ち大規模災害時の拠点病院として毎年院内訓練を行い,また地域の訓練にも参加しております。平成30年11月には種子島東方沖地震と桜島噴火の想定で,九州・沖縄ブロックDMAT実働訓練を当地で行い,活動拠点本部としてDMATを22隊受入れて訓練を行いました。
 また,がん拠点病院として集学的治療を行っており,手術はもとより化学療法(病棟・外来化学療法室)と,大隅半島では唯一放射線治療が行える病院です。また,病棟では緩和ケアチームによる回診,外来ではがん相談や緩和ケア外来等,全人的苦痛に対する緩和ケアを実践しています。
 そして,循環器疾患・脳血管疾患については血管造影室を2室完備し,血管疾患の梗塞,狭窄,出血等の治療を行っています。
 大隅地域では医師数が少ない状況で,少ない医療資源を医療連携によってカバーしてきました。当地域ではすでに少子高齢化と人口減少が進んでいますが,今後はさらに他の医療機関や在宅医療・介護医療とも連携してくことが重要と考えています。
 当院は公的病院として地域医療への貢献のため,安心安全で質の高い医療をを提供し,大隅地域の中核病院として信頼される病院を目指して参ります。
 今後とも当院へのご理解とご支援を賜りますよう,よろしくお願い致します。

令和4年8月

県民健康プラザ鹿屋医療センター
院長 原口 優清

 

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