鹿児島県南薩地域の皆さまが安心して暮らせ、心の支えとなる病院を目指します。

薬薬連携について

20130705

「薬薬連携」とは、病院と院外の薬局の薬剤師が情報を共有し、患者さんが入院してからも、退院してからも充実した医療を受けることができるように連携することです。つまり、患者さんの情報をお互い交換しあって共有しようということです。医師で例えるなら、診療所やクリニックの医師と病院の医師が紹介状で患者さんの病状や検査結果などについてやりとりするといったことです。

 

 具体的に共有する情報は、入院前に使用していた薬剤、アレルギー情報、入院中に追加や変更となった薬剤、一般用医薬品や健康食品、薬の服用状況等です。情報の共有方法には手紙、電話、FAX、メール等様々な選択肢が挙げられますが、最も活用して頂きたいのは「お薬手帳」です。現在では、多くの方のご理解を頂き、順調に普及しております。お薬手帳を活用することで、患者さん自身だけでなく、医療従事者も様々な診療科の薬や一般用医薬品、健康食品、アレルギー等の情報を簡便に共有することが可能です。お薬手帳の新たな活用方法として、外来で抗がん剤の治療を受ける患者さんが多くなる中で、抗がん剤の治療計画(レジメン)についても情報を院外の薬局へ提供する取り組みも行われています。これらの情報を共有することで飲み合わせの悪いお薬や重篤な副作用の確認などを行うことが可能となります。

 

 当院ではお薬手帳はもちろんのこと、入院中の処方状況や退院時の処方について、院外の薬局からの問い合わせに対応しています。また、退院後の服薬が心配な患者さんについては医師の指示により、院外の薬局が患者さんの居宅を訪問してお薬の服薬状況や管理等を行うこともできます。

 

 患者さんに継続的で安全かつ効果的な薬物治療を行っていただくために、今後も地域の薬局と連携してより質の高い医療の提供を目指していきたいと考えております。

 

 

このページのTOPへ