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健康食品と薬について

20130705-2

 近年特に愛用する人が多い健康食品やサプリメント。食生活で不足がちになる栄養素を手軽に補えるのは便利ですが、医師から処方されている医薬品成分と健康食品の成分の飲み合わせについては、科学的事実が明らかでないことが多く、薬の服用中に自己判断で健康食品を摂取することには大きなリスクを伴うことがあります。副作用についての心配や試してみたい健康食品がある場合には、自分で判断せず医師や薬剤師などの医療関係者に必ず相談しましょう。

 

 また、利用歴をお薬手帳に記録しておくことも大事です。健康食品を使う場合、「何を」「いつから」「どのくらいの量・頻度で」飲んでいるのかをお薬手帳に記録しておきましょう。そして、体調に異常を感じたときはすぐに中止してください。自分では体によいと思っていても、飲み合わせや個人の体調、体質によって、また製品に問題があった場合など、予期せぬ健康被害が起きる可能性もあります。異常を感じたら直ちに摂取を中止し、必要ならば医療機関を受診し、保健所にも相談するようにしましょう。健康食品を利用してはいけないのではなく、全ての健康食品が危険であるわけでもありません。上手に利用していきましょう。

代表的な薬と相互作用のある食品

青汁、クロレラ、納豆

青汁やクロレラ、納豆等は血液を固める因子を活性化するビタミンKが豊富に含まれるために、同時にとると薬の効果を弱めて血栓を形成する恐れがあります。
代表的な薬剤:ワーファリンカリウム

セントジョーンズワート

薬物を代謝する酵素が誘導され薬の分解が促進されるため、効果を減弱させる恐れがあります。
代表的な薬剤:抗てんかん剤、気管支拡張剤等

グレープフルーツジュース

グレープフルーツに含まれるフラノクマリンが、薬の正常な働きを妨げる恐れがあります。
代表的な薬剤:Ca拮抗薬、高脂血症薬等

イチョウ葉エキス

イチョウ葉エキスの血液循環を良くする働き改善効果により、出血傾向を高めてしまう可能性があります。
代表的な薬剤:抗凝固薬

 

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