小児外科
小児外科は、小児(中学3年生まで)の、外科的な病気に対して手術を中心とした外科的治療を行う科です。日本小児外科学会では小児の外科的な病気は小児外科医が治療すべきであるという認識のもと、早くから専門医制度が取り入れられています。当院小児外科は平成24年に開設されました。令和3年より日本小児外科学会教育関連施設となっています。
小児外科部長からのごあいさつ
小児外科は小児の外科的疾患を診療する診療科です。鼠径ヘルニア(脱腸)、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニア、虫垂炎などが日常診療の中心ですが、体表疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、腫瘍、外傷、障害をもった小児の外科的サポートなど、幅広い範囲を診療対象としています。当科は鹿児島県大隅地区では手術可能な唯一の小児外科診療施設であり、地域の先生方のご紹介・ご支援を受けつつ、大隅地区の子どもたちの外科的疾患の治療とサポートにあたっています。手術は小児の成長・発達をこころがけ、体に対する負担の少ない低侵襲手術を取り入れるように心がけています。鼠径ヘルニア・陰嚢水腫や急性虫垂炎では腹腔鏡下手術を第一選択としています。手術は当院外科・消化器外科の協力体制のもとで行っています。症例によっては鹿児島大学病院等、高次診療施設とも連携を図り適切な診療が行えるようにします。
(外来日は火・水・木曜日の午前ですが、緊急の場合などは可能な限り対応できるようにいたします。初診の場合はなるべく紹介状を持参ください。)
腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(LPEC)について
ヘルニア症状がある側と反対側の穴(ヘルニア門)があいているかどうか直接確認できるため逆側のヘルニア発現の予防が可能である利点があります。逆側の穴が開いていた場合は予防的な同時手術が可能です。
スタッフのご紹介
氏名 | 坂本 浩一 |
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役職 | 小児外科部長 |
医師免許取得年月日 | 平成8年 |
資格 |
日本小児外科学会小児外科専門医 |