当医療センターでは,去る11月11日(日)に電気設備精密点検に併せて,当院では初めての院内の全部門で停電下を想定した対応訓練を実施しました。
これは,昨今の電力需給の不安定な情勢を鑑み,万が一の際に入・外来患者さんに支障なく安心して治療を継続していただくため,また,最低限の病院設備等の環境を維持していくため,外部からの電力供給が停止した状態で院内の主要な設備・医療機器・事務機器等が当初想定したどおりに稼働するかを事前に検証しておくことを目的にしたものです。
当院では停電が発生した場合には,直後に人工呼吸器など生命維持等に必要な医療機器等については無停電電源装置(UPS)により電気が途切れないようになっており,また,停電発生数十秒後には自家発電機が稼働し,一定の電力が供給されるようにしております。
今回の訓練では,UPSや自家発電状態下において,全部門の主要な設備・医療機器・事務機器等の動作確認を行いました。
訓練の結果,各部門とも確認すべき主要な設備・医療機器・事務機器等について,概ね想定どおり作動したほか,自家発電用コンセントへのつなぎ替えが必要なもの等もスムーズに行えたところでしたが,一部,コンセントつなぎ替えの際の延長コード不足や手順に時間を要したなど,資機材・運用面での課題も明らかになりました。
当院といたしましても,今回の訓練で得られた課題等について,今後精査を行ってまいりますとともに改善に取り組み,万が一の際にも滞りなく患者さん等が安心して医療を受けられますよう今後とも職員の教育等を含め,万全の体制で取組を継続してまいりたいと考えております。